オランダ家社長ブログ

楽花生パイのお話③

さて、前回の続きをお話します。
楽花生パイのフルリニューアルのお話をしている途中でちょっと脱線して、若かりしころフランスで食べたパンとバターのお話をしたところでしたね。

その後それらの正体が分かったのですが(まだ脱線を続けてしまいます)、パンは今では日本でもポピュラーになっている自家製天然酵母を使用して作られたパンです。
小麦粉と酵母の香りがあいまって、素晴らしい風味を感じます。歯ごたえもムッチリとして噛めば噛むほど適度な酸味とおいしさを感じ、料理のお供というよりも、むしろパンとしてしっかり存在感を感じてしまいます。

フランス人は、よく「パンとチーズとワインがあれば充分幸せ」などと言われますが、その気持ち、私も今ではよーく理解できます。
パンについてはフランスばかりでなく(フランス人ばかり持ち上げるつもりはありませんので)、ヨーロッパ各国各地に根付いた特徴のあるおいしいパンが存在します。
パンの話もチーズやワインの話も大好きなのですが、これ以上脱線しているとなかなか楽花生パイのお話にたどり着きませんので、残念ですが、この辺でバターのお話に戻りましょう。

バターについては、これも今ではよく耳にされると思いますが、“発酵バター”だったのです。チーズやヨーグルトのようにバターを発酵させて作られたものです。
味わいは、前回お話したように、「色が白く、さわやかで、ヨーグルトのようにやや酸味があり、ミルク風味もしっかりとあり、くどくなく、いくら食べても脂っこく感じないのです。」という表現になりました。
とにかくその味わいに感激し、忘れられなくなってしまったのです。色が白いのは、冬バター(今度お話します)だからだと思います。

ちなみに日本やアメリカ、オセアニアのように酪農の新興国(ヨーロッパに比べて)では、残念ながら発酵バターの生産はとても稀です。発酵することで発生する成分の処理や発酵工程の煩雑さがあるため、コスト的な問題もあり、避けられてきたようです。
一方ヨーロッパでは酪農がかなり昔から盛んで、乳製品もたいへんバラエテイーがあり、バターといえば、発酵バターが主流です。
食べ比べると、発酵していないバターは、さわやかさがないため、どうしても脂っこく感じてしまいます。したがって、彼らに言わせれば、「発酵バターでなければバターではない」というくらいに発酵させることが当たり前になっています。

というわけで、この若かりしころの体験以来、私の夢は、いつかヨーロッパ産発酵バターを使って、さらに、さらにおいしい楽花生パイを作りたいということとなりました。そして、いよいよ2003年のリニューアルでチャレンジすることになったのです。


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