おいしさブログ

おいしいお菓子について、こだわりの素材についてのお話

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楽花生パイのお話⑪

さて、いよいよ今回で楽花生パイのお話は終了となります。
前回まではパイ生地に使用しているバターのお話でしたね。そして今回はそのバターを使ってどのようなパイ生地を作ったかというお話をします。

パイ生地の原材料については既にお話しましたが、小麦粉、バター、水、食塩少々というとてもシンプルなものです。したがってバターの風味が最も大切になるということもお話しました。そのバターは、前回までお話してきたとおり、私が知る限りではパイの生地には最良のものとめぐり合うことができました。
後はせっかくめぐり合ったこのバターの風味を最も活かせる配合にするということが、私達の最大の課題となりました。その結果行き着いたのは、可能な限りバターの量を増やそうというものでした。

一般的にパイ生地の配合は多い順に書きますと、先ほどの繰り返しになってしまいますが、小麦粉、バター、水、食塩の順になります。生地を安定したものにするため、どうしても小麦粉の量が多い配合になるのが普通です。
しかし、せっかくこんなに素晴らしいバターが見つかったからには、バターの風味を最大限に引き出したいと思いました。そこで、思い切って限界までバターの割合を増やすことにしました。その結果バターと小麦粉が同量という配合に辿り着いたのです。
実際この配合はオランダのパイ生地製造会社でも最もバターリッチな配合で、製造も難しいものになったそうです。しかし彼らは真剣に取り組んでくれました。焼成実験をした際は、これで間違いなくおいしくなると確信できました。

この配合が決まり、実際に製造が行われ、日本に届き、当社で落花生餡を包み、楽花生パイを焼き上げた際は、正直に言うとどんな味になるのか期待ともに不安も少々ありました。しかしそれを食べたとき、そんな不安もぱっと吹き飛んでしまいました。
自分で言うのもなんですが、本当においしいと思いました。きっと皆さんに喜んでいただけると楽しみで胸がいっぱいになりました。製造者の特権で焼き立てを食べられたせいも否めませんが、そのハンディを差し引いても間違いなくおいしくなった(当社比で)と確信できました。

ところでこの焼き立てに近い味にするにはオーブントースターで1分くらい暖めていただけると良いですよ。パイ生地がパリっとして、バターの風味もしっかりと蘇りとてもおいしくなります。是非お試しください。

さて、楽花生パイは当社でも一番商品です。そのこともあり、思わず気合が入ってしまい、お話がずいぶん長くなってしまいました。どうかご容赦ください。これをもって楽花生パイのお話を終了させていただきます。
そして長い間このブログを担当させていただいた私も、今回をもちまし手選手交代とさせていただきます。
ありがとうございました。

オランダ家味の門番より



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